楽しい時間はすぐすぎる。辛い時間はめっちゃ長く感じるのはなぜなのでしょう?
 また、小学生の時はものすごく長く感じた1年が、社会人になって、年をとる度に短く感じるのはなぜなのでしょうか。
 1年が過ぎるのはホントあっという間で、正月になる度にちょっと前に初詣したような気がするんですよね。時間の流れの速さを感じます。



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〇ジャネーの法則

 年齢と時間感覚で有名なのがジャネーの法則です。
日本でこの法則が有名な理由は、「トリビアの泉」で紹介されたことがきっかけになっているそうですね。人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例するという考え方で、19世紀フランスの哲学者のポール・ジャネが発案。
 年を取るにつれて1年の比率が小さくなるため、年をとるほど時間の経過が早く感じる気がするという理論です。

 海外ではあまり知られていない理論なんだそうです。また、この理論には、科学的根拠はなく嘘であるという批判もあります。年を取ると時間の経過が早く感じるという感覚についてはだいたい認めているんですが、計算式に根拠が無いことを指摘しているようですね。
 
ジャネーの法則は主観的な時間経過を数式で導き出せるという理論であり、計算式は「Y=1/n」です。

仮に人生80年だと仮定して、人生の体感時間の半分は7歳という事になります。
確かに怪しい感じがしてきましたね(^^;)

 筆者は10歳より前の記憶があまりないので、10歳からの比率だけで計算すると人生の体感時間折り返し地点は27歳。これならなんとなくそんな感じかもしれないと思います。


・ジャネーの法則で考えるコロナ禍での学生

 現在、コロナで全体的に自粛モードに入っていますよね。
昨年の2月末から規制が始まり、現在でも続いています。もう500日以上も自由に活動出来ていないし、いつまで我慢すればいいのか分からない状態です。
 学生の方も学校生活やイベント等大幅に削減されています。

ジャネーの法則でいうと10代の体感時間は

20代の1.7倍で体感自粛期間は    850日(2年4か月相当)
30代の2.5倍で体感自粛期間は 1,250日(3年5か月相当)
40代の3.2倍で体感自粛期間は 1,600日(4年5か月相当)
50代の3.9倍で体感自粛期間は 1,950日(5年4か月相当)
60代の4.6倍で体感自粛期間は 2,300日(6年4か月相当)
70代の5.2倍で体感自粛期間は 2,600日(7年1か月相当)

 凄い数字ですね。もちろんジャネーの法則が絶対に正しい訳ではありませんが、70代で換算すると、7年も自粛していながらいつまで自粛すればいいか分からない状態。
 他の世代だったら絶対我慢出来てないですよね(^^;)
もっと、学生中心に考えてもいいんじゃないでしょうか。
会社がリモートしないなら、学生も学校に行きべきだし、会社が飲み会を辞めないなら学校もイベントや部活を行うべきだと思います。規制されないといけないのは、学生の方ではありません。
 今が貴重で大切な時間であるという事を考慮すべきじゃないかと感じました。


〇時間が短く感じる要素

①成長性

 子供は大人に比べて新しい事に取り組みやすいし刺激も多い。年齢によって進学や部活動など環境も大きく変わる時期でもあり人間関係もかなり複雑になります。大人の場合では環境の変化が少なく、新しい刺激を受ける方が難しい。自分で新たな事に挑戦しないと、なかなか新たな刺激に出会えないし体感時間も大きく異なってくるのではないでしょうか。


②時間の大切さ

 あなたは学生時代に、授業中に時計の針をずっと気にして早く終わらないかなと思っていた経験はありませんか?授業に部活に習い事に塾。友達とも遊ぶ予定を立てて、ずっと時計を気にしながら過ごしていた時期もありましたよね。また、進学や就職の事を考えて今から何をすべきか悩んでた方も少なくないと思います。
 
 社会人になっても、もちろん時間は大切ですが、ずっと時計を気にしながら過ごしたり、将来のために何をしようと考える人は少ないんじゃないでしょうか。新入社員の頃から、3年後にはこの会社に転職するんだって考えている人はあまりいないだろうし、ベテランになってくると仕事が慣れてきて、時間に追われることなんてめったに無くなりますよね。
 最近、あんまり新しい事ってしてないかもって思う方は、もう、体感時間の余命はもうあまり長くないのかもしれませんね。 
 


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〇楽しい時間はあっという間に過ぎる?

 ここで、いくら新たな刺激を求めても、楽しい時間はあっという間に過ぎるから体感寿命は延びないのでは無いのかという疑問が出てきます。結論から言うと、楽しい事を求め続けたり新たな事に挑戦し続ける人生は、多分あっという間に終わると思います。
 山月記より、人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い
暇な時間は凄く長く感じるけど、何かを始めてみると時間ってあっという間になくなりますもんね。 

 では、もし病気で寝たきりになってずっとベットにいるだけの生活を何十年とするとしたらどうでしょうか?もちろん、インターネット等がありますので趣味などは出来ると思います。
しかし、痛み等がずっと続くと時間はものすごく長く感じるのではないでしょうか。
 人生の体感速度が速いって事は今が幸せということの裏返しかもしれません。
何もしてないから早いのではなく、幸せだから過去に辛いことが少なかったと考えるとちょっと楽しくなれますね。

参考サイト pouchs.jp 様


最後まで読んでくれてありがとうございました(^o^)